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2005年11月01日

ドミノ

トニー・スコット監督の「ドミノ」です。トニ・スコは結構好きです。兄のリドリー・スコットことリド・スコも好きですが、この兄弟、兄の方は重厚というか重いものが好きで、弟の方はシャープというか尖ったものが好きみたいです。それにしてもトニ・スコ、「クリムゾン・タイド」辺りから発病したMTV病というかカット・チック症候群というか、ますますビョーキがひどくなってるんじゃねいでしょうか。あまりにもカットが細か過ぎるので、字幕なんか読んでると、なにが映ったのかよくわかんないままドンドン進行してしまうし、その上いきなりズームはするわ、スローモーションはするわ、早送りはするわで、鼻の穴しか映ってないカットまであったような。
うーん、病いコーコーとはこのことじゃねいでしょうか。トニ・スコのこの病気は「エネミー・オブ・アメリカ」で最高潮に達したと思ってたんですが、そのあと「スパイ・ゲーム」、「マイ・ボディガード」とまだまだ進行中でした。このまま行くと、映画1本総カット数の世界最高記録を樹立するかも。今の記録保持者はオリバー・ストーンだったりして。あははは。
オリバーくんも同じようなMTV病というか、PV病にかかってから長いと思うんですが、いったい二人ともいつまでこんな撮り方するつもりなのか、ちょっと興味が出てきました。またはどっちが先にやめるのか。うーん、刮目して見守りたいと思います。

投稿者 いがらしみきお

2005年10月19日

ワイルド・タウン

「ワイルド・タウン」です。ザ・ロック主演です。ザ・ロックの映画というのはほとんど観てます。この人はプロレスラーでもあるんですが、なんか出演するものに無駄がない。一番最初に観たのは「ハムナプトラ2」で、そのあと「スコーピオン・キング」、そして「ランダウン」。この「ランダウン」はなかなかいいセンしてました。その流れで来て、今度は「ウォーキング・トール」をリメイクした「ワイルド・タウン」。丸太一本で悪に立ち向かう保安官、おぉー、いい!いい!いいじゃん!!
と、こういう流れだと、今までそんなに外したりすることはなかったので、自分の「映画勘」を信じて借りて観たら爆睡。せっかく丸太一本で悪を叩きのめす、というシチュエーションを考えながらも、よく見たらその丸太、ザ・ロックの腕より細い。いくらロックの腕の方が丸太ん棒みたいでも、これじゃ角材っしょ。
なんかワタシの「映画勘」が鈍ってきてるんですかね。この「勘」というのは、昔はレコードというかCDで鍛えられてたと思うんですが、最近CD買わないので、「映画勘」だけじゃなくて、「本勘」まで鈍ってきたような気がします。「おもしろそう」と思って買った本を、最初の10ページぐらいでもう見切ってしまったり、我慢して読んでも、結局こういう話を書く人が好きになれなくてその辺に捨てておいてしまったり。
いや、ほんとは理由はわかってるんです。物を買う時の集中力がなくなってきたんでしょう。だけど集中力を出して、映画なりCDなり本なりを選ぶと、結局なにも買わないで帰ってきてしまう今日この頃です。自分でも難しい年頃になったと思います。

投稿者 いがらしみきお

2005年10月07日

シン・シティ

嫁さんと子供は「チャリ・チョコ」へ、ワタシは「シン・シティ」へと、久しぶりに家族でシネコンに行ってきました。観たものは別ですが。
「シン・シティ」、これもアメコミ原作ですか。アメコミ物は最近多いですが、ワタシは「スパイダーマン」ぐらいしか知りません。原作者のフランク・ミラーはロドリゲスと共同監督です。ロドリゲスは例によって、制作、監督、脚本、撮影、編集、音楽までやってます。やっていないのは録音と照明ぐらいですが、ほんとは上映と売店の店員さえ自分でやりたいんでしょう。そんなことはないかな。
ハリウッドはいろいろ組合の制約があって、共同監督というのは認められていないので、ロドリゲスはこの映画のために監督組合を脱退したとか。ロドリゲス曰く「終わったらまた入ればいいんだから」。
最初、映画化の話をフランク・ミラーに断られたので、「キミが自分で監督しないか」とオファーしたら、フランク・ミラー、俄然やる気出したとか。映画化の口説き文句として言ったのかと思いましたが、ロドリゲス、ちゃんと考えがありました。それは原作と同じ構図でやるということです。つまり漫画と同じものを作るということですね。それで画面も基本的に白黒になってます。その話を聞いてからワタシも俄然観たくなりました。
ははぁ、これはほんとに漫画と同じ構図で撮ってますね。それでわかったのは、漫画の構図というか絵の作り方というものが如何に説明的かということです。説明的で悪ければ、合理的と言ってもいい。でもフランク・ミラー、うれしかったでしょうね。絵を描かないで漫画作れるんですから。その証拠に、今一番やりたいことは「シン・シティ2を作ること」だそうです。作るみたいですけど。
それにしてもワタシが思うのは、ロドリゲスの我が道の行き方です。やれるんなら、やりたいようにやる、やれないんなら別なことをやる、とはっきりしてます。ほんとうはいろいろあるんでしょうが、人から見たらそういう風に見える人にワタシもなりたいもんです。

投稿者 いがらしみきお

2005年09月23日

ワンナイト・イン・モンコック

これも映画館で観ようと思ってたんですが、結局見逃してしまった「ワンナイト・イン・モンコック」。香港のモンコックというところは世界一の人口密度なんだそうで、そこで起きたある事件を巡って、警察、ヤクザ、殺し屋、娼婦、老若男女、貧乏金持ち、地方中央が入り乱れる一夜の群像劇です。その直前に観たのが「チャーリーとチョコレート工場」だったので、原宿でスイーツ食ったあとに、池袋で中華たらふく食ってるみたいで順序が逆だというか、腹こわすだろというか、ともかく「チャリチョコ」との落差が気持ちいいぐらいでした。とは言っても、また「チャリチョコ」の悪口言うつもりじゃなくて、なんかこの前は悪く言い過ぎたというか、ティムごめんな、というか、ひとりで観てしまって家族にこっぴどく怒られた腹いせもあったかもしれないし・・・、「チャリチョコ」そんなに悪くなかったです、はい。
で、「ワンナイト−」、ヒロインがワタシの行きつけの歯医者の助手のおねえさんに似ててよかったです。「人口密度世界一」っていうのもいいですね。地方の若い人が、なぜ都会に憧れるかというと、結局、人口密度だと思います。それは、どこに行っても喫茶店があるということだし、どこに行ってもアパートがあるっていうことだし、どこに行っても灯りがあるということだし、どこに行っても誰かいるということです。
ワタシも東京が好きです。夜、ホテルの窓から東京を見ていて、そこのどこかをクリックすると、とあるビルになって、そのビルをクリックすると、どこかの部屋になって、その部屋をクリックすると誰かの机になって、その机をクリックすると、引き出しの中の写真が出てきて、その写真をクリックすると、その写真に映ってる誰かが見えてきてみたいなイメージがあります。これではまるでパソコンの画面のようですが、どこをクリックしてもイベントが発生するみたいなところが東京にはある。それで言うと「ワンナイト−」、どこかヤバイところをクリックしてしまった人たちのお話ですね。

投稿者 いがらしみきお

2005年08月05日

ソルトン・シー

「ソルトン・シー」、DVDです。なんか話題になったのかなぁ。誰も知らなかったりして。
監督がD・J・カルーソと言って、え?アンジェリーナ・ジョリーの「テイキング・ライブス」の監督?ワタシはまたレイ・リオッタ主演の「NARC」という警察ドラマの監督だと思って観たんですが。あははは、勘違い。「NARC」の監督はジョー・カーナハンでした。カーナハンの「NARC」はヤク映画として渋い線をグリグリしてたので、この「ソルトン・シー」もまたヤク映画として、痛いところをズブズブしてるんだろうな、と思って観たんですが、あ、そー。違う監督なんだ。
ま、ワタシの早とちりでしたが、ヤク映画というのは、雰囲気が肝心です。雰囲気さえいい感じなら、ストーリーとかはあんまり関係ない。その世界というか、雰囲気を楽しむだけに観るというか、ロードムービーなんかもそうですね。
でもヤク映画の雰囲気を楽しむってどういうことなのかなぁ。ヒトとして相当問題あるかもしれないですね。なんかドツボ感というのかな、それを見学するんだと思うんですが。
主演のバル・キルマーもなかなかのドツボ感で、ヴィンセント・ドノフリオの鼻のない売人、これなんか素晴らしいドツボ感でした。ドツボ感というのは、「こいつの運命もう決まってる」という感じのことでしょうか。それで言うと、ドツボ感のある人が増えてるような。
最近見かけたのは、近所の焼き肉屋で隣の席に来た、オヤジ、タバコプカプカ、嫁さん茶髪でジャージー、子供ほったらたかして二人で生ビールグビグビ、娘、肉来ても携帯パカパカ、息子、肉焼けてもゲームカチャカチャの家族ですね。まぁ、こういう人たちのドツボ感というのは見学しててもおもしろくないもんですが。

投稿者 いがらしみきお

2005年07月26日

アナコンダ2

「アナコンダ2」です。映画館に行こうかと思ってたら、結局、仙台には来ませんでした。だからDVDです。
「アナコンダ」の「1」の方は、ジェニファー・ロペスの出世作として有名ですが、CGバレバレということを恥じることもなく、撮りたい絵をゴリゴリ撮ったというところに、スガスガしいものを感じた作品でした。あと、アナコンダにペッと吐き出されて、半分溶けかかりながらもウインクして死んでいくチャーミーなジョン・ボイドにシビれたもんです。
今回は、ジェニ・ロペもボイドもいない。さぁ、どうするかと思ったんですが、スターがいない代わりに、モンスター物の定石を外すことなく、律儀に丁寧に作っています。それはそれで好感持てるんですが、ちょっと律儀にやりすぎる。そんなのやってもしかたないのに、と思うところさえあります。とにかくマジメです。
さぁ、ラストのクライマックス、これはあとひと押しくるだろうと思って、気分的には、後ろを向いて目をつむって最後のひと押しを待ってる、という状態でいたんですが…ん?あれ?いつまでたっても押してこない。おかしいな、と思って振り向いてみたら、もう帰ってしまってました、という映画でしょうか。なんか、今夜は泊まってもいいのに、と思ってる彼女を前にして、結局、家まで送り届けてしまうマジメな男みたいです。「1」の方は、スキあれば押し倒そうとするモノオジしないヤツだったんですが。

投稿者 いがらしみきお

2005年07月22日

あゝ!一軒家プロレス

「あゝ!一軒家プロレス」です。ソニンが出てなかったら観なかったでしょうけど。
「砂と霧の家」の時もそうでしたが、結局、ワタシは女優さんで観るタイプなんですかね、映画を。いや、これもDVDで観たんですが。
タイトルが素晴らしいですね。誰がつけたのかな。テリー伊藤?
バトル物を撮りたかったんでしょうが、一応ストーリーとかもあります。例によって途中で寝てしまったんで、そのストーリーがよくわかってないんですけど、ワタシはもともとストーリーとかに感心するタイプじゃないので、ストーリーなんかは「スターウォーズ」方式で字幕でズンズン説明してしまって、あとは一軒家でプロレスするところからはじめてもいいんじゃないかと思いました。メル・ギブソンの「パッション」みたいに。
ワタシは「パッション」をパフォーマンス・ムービーと呼んでますが、あの作品はハリウッドが作った近来稀にみるエポックだと思います。観客が2人死んだところをみると、史上初の殺人映画、または兵器映画と命名してもいい。「映画は人まで殺してしまえるものなのだ」ということを、世間に如実に知らしめたメル・ギブの功績は、アカデミー賞とラジー賞、アボリアッツ映画祭マタンキ賞とかまで、あげてもいいとさえ思ったぐらいでした。
ところで、主演のプロレスラーの橋本選手が亡くなりましたね。子供の頃からプロレスファンだったんですが、なぜか橋本、蝶野、武藤の時代から見なくなってたんです。まぁ、余談ですが。

投稿者 いがらしみきお

2005年07月11日

コンスタンティン

えー、ほんとは「ミリオンダラー・ベイビー」を観ようと思ってたんですが、本屋をウロウロしたり、晩メシ食ったりしてる間に、間に合わなくなってしまって。
でも同じシネコンでやっていた「コンスタンティン」が時間ドンピシャだったので、こちらを観ました。「おまえは時間が合えばどんな映画でもいいのか!」と言われそうですが、もちろんそんなことはないんです。なんとなく「ミリオンダラー・ベイビー」を観るのが、億劫になったんですね。本屋をウロウロしてる間に。
「ミリオンダラー・ベイビー」はたぶん傑作なんでしょう。イーストウッドだし、アカデミー賞だし。だけど、その傑作の案配というのがなんとなく予測がついてるというか、もう世の中には傑作を作れる人が何人ぐらいいるのかなぁ、5万人はいるんじゃないかなぁ、というか、オレは傑作を観たいのか?オレは傑作とかじゃなくて、ただ単に「すごいもの」を観たいんだろう、昔から。そうだろ?とか、ちょっと思ったわけです。
「傑作ならすごいはずじゃないか!」と言われそうですが、傑作でもそれほどすごくないものもある、というか、傑作だったけどすぐ忘れてしまうものがある、というか、「傑作」の仲間入りしたくて作ってるというか、最近の「傑作」はそんな感じなんです。「傑作はもういい」という言葉さえ頭に浮かんだ夜でした。
それで代わりに観た「コンスタンティン」は、「すごいもの」だったかというと、すごくはありませんでした。まぁ、レイチェル・ワイズという女優さんが好きなので、あと「傑作」でもなかったので、それはそれで文句言うつもりはありません。

投稿者 いがらしみきお

2005年07月07日

ブレイド3

さて、記念すべき1本目は「ブレイド3」。
ブレイドシリーズは、好きなんで楽しみにしていました。なんでも今回は「テキサス・チェンソー」のハナたらし女優、ジェシカ・ビール嬢まで出るというので。
ははぁ、今回の監督はシリーズの脚本やってた人なんだ。なんか悪い予感がしたんですが、当たりました。ブレイドが今さら警察に捕まったり、吸血鬼撲滅のNPO団体みたいな人たちが出て来たり、実はオレには娘がいる、隠してたけど、とかいう例の展開になったりして。うーん、いかんのじゃないの、これ。というわけで途中から爆睡。
目が覚めたらお仲間の人が捕まってたりして、なんで捕まったのかは知らないけど、とにかくブレイドよ、戦え!とか思ってたら、恒例の荒技を出す間もなく終わってしまいました。最後はせめてジェシカ嬢にハナたらして泣き叫んでもらいたかったっス。
まぁ、映画の前に食べた辛味大根そばがおいしかったから、よしとしよう。あと、タラの芽の天ぷらも。
というわけで、ブレイド、辛味大根そばに救われる、の巻はおしまい。

投稿者 いがらしみきお