「スターウォーズ」。輝かしい名前です。「エピソードなんとか」が、つく前の「スターウォーズ」はワタシも熱狂して観ていました。25年ぐらい前のワタシの「将来の夢」のひとつに「スターウォーズ3部作をオールナイトで一挙に観てみたい」というものがあったぐらいでしたから。ちなみに他の夢としては「ワールドカップに日本代表が出るのを見てみたい」と「ライオンズマンションに住んでみたい」というものがありましたが、どちらも恥ずかしくてクチに出せない夢でした。だって当時、ワールドカップに日本代表が出るなんて、そんなこと言ったら小学生扱いされるに決まってましたから。ライオンズマンションにいたっては、何言われるかわかったもんじゃないし。あははは。
それが今では、スターウォーズ3部作はLDだけど3枚ともウチにあるし、日本は3大会連続してワールドカップに出場するし、ライオンズマンションはもういいです。あははは。
で、「スターウォース」ですが、この映画にはハートがない。あるのはILMの技術だけです。だからルーカスなんかいらないんじゃないでしょうか。ILMがあれば、この程度の「スターウォーズ」はいくらでも作れる。
ILM、それはまるで優秀なアシスタントのようです。場面転換ショットの、宇宙船だらけの遠景とか、高層ビルだらけの都市とか、ワタシには、まるで漫画家がアシスタントに資料丸投げで描かせた背景のように見えます。メカも描いてくれるし、アーマードスーツだの武器だの、しちめんどくせいものを、勝手にデザインしてくれるし、気の遠くなるようなモブ・シーンさえも文句言わずにやってくれる。こんなありがたいアシスタントはいない!ルーカス、オレにILM貸せ!かねてより構想中の、軌道を外れてしまったロケットの1億2千万年に渡る絶望的に孤独な旅を描く「アローン・ストーリー(仮題)」に出てくる深宇宙の驚天動地の姿を作れるのは、ILMしかない!ルーカス、おまえ邪魔!え?オレのものだ?あ、そうか。頼むよ、ILM貸してくれよ。時給900円ぐらいで。ルーカス、おまえの最高傑作は「スターウォーズ」なんかじゃない!ILMだ!
投稿者: いがらしみきお | カテゴリー: SF