「ライフ・イズ・コメディ!ピーター・セラーズの愛し方」です。なんかとんでもない副題ですね。ピー・セラの映画だということをウリにしようとしたんでしょうが、ピー・セラのファンてそんなにいるのかなぁ。まぁ、ワタシはファンでしたけど。
でも、どうせだったら、「愛し方」とかより、もっと謎めいて「ピーター・セラーズのアレ」とかにした方が、ツカミがいいんじゃないでしょうか。「アレ」ってなんなのか確かめたくて、観にくる人だっているだろうし。「スターウォーズ」なんかも、いつも「攻撃」とか「復讐」とか、ミもフタもない副題ばっかりなんで、「シスのアレ」の方がよかったと思います。
まぁ、マクラはこんなところで、本題の「ライフ・イズ・コメディ!」、これはDVDです。劇場で観たかったけど、仙台でやったのかなぁ。シネコンばかりになったら、結局、観たい映画が来なくなりましたね。最近はどこもかしこも「シスのアレ」ばっかりで。
ピー・セラって「チャンス」に出た後、いきなり死んだみたいに思ってたんですが、心臓が悪かったんですね。でも、結局、天才肌だったんだ。ドラッグやって、マザコンで、自分勝手で、家庭を省みない、きれいなおねえさんが大好きなヤツ。
以前、東京に行った時、ちょっと時間が余ったのでレイ・チャールズの伝記映画「レイ」を観たんですが、こっちも、そっくりそのまま、ドラッグやって、マザコンで、自分勝手で、家庭を省みない、きれいなおねえさんが大好きなヤツに描かれてました。結局、なにを見せたくて、こういう映画を作るんでしょうね。サブ・カルチャーのスターの人生として、ピー・セラもレイ・チャも、まったく型どおりの生き方なんだから、もうわざわざ見せてもらわなくてもいいんですが、こういう人生になんらかの美意識を刺激される人って、未だにカッコよくくわえタバコする人なのかも。
しかし、死んだあと雪の中に立ちつくすピー・セラこと、ジェフリー・ラッシュはよかったです。
投稿者: いがらしみきお | カテゴリー: ドラマ