« パッチギ! | メイン | Nuages 雲 息子への手紙 »

2005年08月11日

コントロール

DVDです。ネタバレあるので気をつけてください。
レイ・リオッタとウィレム・デフォーの競演ということで、イヤがオウにもこれはワル同士の競演というか、どっちが犯人かわからないというか、悪のタイガー&ドラゴンというか、オレのケツにさわるなというか、なんかわかんないけど、ただじゃ済まないんじゃないか、という期待がありました。
でも、最近流行りのドンデン返しとかまたやられるとイヤだなぁ、と思ってたんですが、これがまたとんでもないドンデン返しが待ち受けてました。
リオッタは凶暴な死刑囚で、ある試薬の被験者になることを条件に死刑を免除されるんですが、これが「だんだんいい人になる薬」なんですね。それを開発したのが野心家の科学者デフォーです。で、監禁されて投薬される。そのうち薬が効いてきたのか、リオッタは涙を流して自分の罪を悔いるようになったので、デフォーの覚え目出度く社会復帰して、まじめに働きはじめる。あははは、リオッタがそんな簡単に改心するわけねえじゃん、薬効いてるふりして、そのうち逃げるつもりよ。デフォーだって善人ぶってるけど、結局リオッタを利用してるだけだから、そのうちどっちか、または両方とも馬脚現わすはずだって。と思ってしまう観客の予断こそが伏線だったのでぃっす!
いやー、見事にドンデン返されました!なんと二人ともとてもいい人だったではねいでぃすか!うーん、参りました。ここに至って、ワタシはこのキャスティングの意味がようやくわかったわけです。リオッタとデフォー使って、こういうエンディングというのは、みんな想定外っしょ。こういうのドンデン返しっていうのかな、「期待外れ」とまさに紙一重というか、表裏一体というか、一心同体というか、なんかまた人生を勉強させてもらったひと時でしたぁ。

投稿者: いがらしみきお | カテゴリー: サスペンス