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2005年09月05日

ランド・オブ・ザ・デッド

とにかくこの辺の土曜日はただでさえ混雑するのに、仕事場の近くの公園で夏祭りまであるというし、土曜日だと隣の部屋のバレエ教室の子供らが怒濤のダンスをはじめて、体感震度3ぐらいの揺れの中でがまんして仕事しなければならない上に、すぐそばの仙台スタジアムではベガルタ仙台の試合まであるものと思っていたので、もう休みました。休んで「ランド・オブ・ザ・デッド」観に行きました。なんかヤケクソ感が漂ってますけど。
結局というか、やっぱりというか、ロメロはロメロです。いいところはロメロだからだし、悪いところもやっぱりロメロだからです。ロメロはロメロ、20年たってもロメロです。なんかロメロメ言ってますが、特に感傷に浸ってるわけじゃなくて、無常観に溺れてるわけでもなくて、強いていえばWけんじの漫才をまた観れたというか、その程度の満足感はあります。でも、今の若い人がWけんじどう思うかなぁ。
ウチの嫁さんと娘は「NANA」とか読むそばから、「ガラスの仮面」とか喜んで読んでるんですが、こういう一見「今も昔もないよ」というパラレルな傾向というのは、実はやっぱり昔のものは昔のものとして見ているわけで、昔のものを今「新作」として出すのとはわけが違います。そういう意味ではロメロはもうゾンビ物の新作を撮らなくてもいいんじゃないでしょうか。
最近、娘に言われました。「パパはなに観てもおもしろくないって言うよ」と。ま、そのとおりなんで、「うん。だからパパは映画観る資格ないんだよ」と言いました。「じゃぁなんで観るの」と娘。「そりゃぁもしかしたらおもしろいかもしれないからだよ」とワタシ。ロメロがまた10年ぐらいしてから「アフタヌーン・オブ・ザ・デッド」とか「モーニング・オブ・ザ・デッド」とか撮っても、たぶんワタシまた観に行くんでしょう。そしてまた「あんまりおもしろくなかった」とか言うんでしょう。

投稿者: いがらしみきお | カテゴリー: ホラー