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2005年09月10日

アビエーター

「アビエーター」っす。スコセッシっす。DVDで観る作品じゃないかもしれませんが、どうしても劇場まで行く気になれませんでした。前作「ギャング・オブ・ニューヨーク」は、長尺3時間弱の大作の上に、あまりのベタな展開に爆睡後途中退場してしまいましたが、今回またしても3時間弱。しかも主演は同じデ・カプリオ。どうしたって用心します。
結局、寝るんだろうなぁ、と思いながら観てたら、やっぱり寝てしまいました。なので中盤どういう展開があったのか、よくわからないんですが、思ったよりよかったような気がします。全部観てないので「気がする」だけですが。
ハワード・ヒューズの伝記映画ということで、日本で言うとHONDAの創始者の本田宗一郎の伝記映画のようなもんでしょうか。そう考えるとワタシなんか絶対観に行かない映画ですね、これ。まぁ、本田宗一郎は映画も撮らなかったし、航空会社も買収しなかったし、飛行機で世界一の記録も作らなかったし、女優と結婚もしなかったし、潔癖性の病気もなかったし、なにより自分の力でお金持ちになったわけですが。
観てて思ったのは、このハワード・ヒューズ、大金持ちの家に生まれなかったら、どうなってたのかということです。マイコン好きが高じて、BASICを開発して、行く末はマイクロソフトとかいう会社を作ったりしたでしょうか。ワタシの子供の頃、近所の呉服屋のせがれが「ウチは平家の末裔なんだぞ」とか言って、みんなに殴られたりしてましたが、そいつとどっこいどっこいの人生を歩んでたかも。
ハワード・ヒューズ、最後は20年間、世間から姿を消してしまい、死んだ時は誰もそれがハワード・ヒューズだとはわからなかったとか。それが大金持ちの家に生まれなかった方のハワード・ヒューズの姿だったかもしれませんが、この「アビエーター」、その手前で終わってしまいます。ワタシとしては、その後の20年間を描いた「アビエーター2」の方をこそ観たいもんですが。

投稿者: いがらしみきお | カテゴリー: ドラマ