これも映画館で観ようと思ってたんですが、結局見逃してしまった「ワンナイト・イン・モンコック」。香港のモンコックというところは世界一の人口密度なんだそうで、そこで起きたある事件を巡って、警察、ヤクザ、殺し屋、娼婦、老若男女、貧乏金持ち、地方中央が入り乱れる一夜の群像劇です。その直前に観たのが「チャーリーとチョコレート工場」だったので、原宿でスイーツ食ったあとに、池袋で中華たらふく食ってるみたいで順序が逆だというか、腹こわすだろというか、ともかく「チャリチョコ」との落差が気持ちいいぐらいでした。とは言っても、また「チャリチョコ」の悪口言うつもりじゃなくて、なんかこの前は悪く言い過ぎたというか、ティムごめんな、というか、ひとりで観てしまって家族にこっぴどく怒られた腹いせもあったかもしれないし・・・、「チャリチョコ」そんなに悪くなかったです、はい。
で、「ワンナイト−」、ヒロインがワタシの行きつけの歯医者の助手のおねえさんに似ててよかったです。「人口密度世界一」っていうのもいいですね。地方の若い人が、なぜ都会に憧れるかというと、結局、人口密度だと思います。それは、どこに行っても喫茶店があるということだし、どこに行ってもアパートがあるっていうことだし、どこに行っても灯りがあるということだし、どこに行っても誰かいるということです。
ワタシも東京が好きです。夜、ホテルの窓から東京を見ていて、そこのどこかをクリックすると、とあるビルになって、そのビルをクリックすると、どこかの部屋になって、その部屋をクリックすると誰かの机になって、その机をクリックすると、引き出しの中の写真が出てきて、その写真をクリックすると、その写真に映ってる誰かが見えてきてみたいなイメージがあります。これではまるでパソコンの画面のようですが、どこをクリックしてもイベントが発生するみたいなところが東京にはある。それで言うと「ワンナイト−」、どこかヤバイところをクリックしてしまった人たちのお話ですね。
投稿者: いがらしみきお | カテゴリー: アクション