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2005年09月26日

マシニスト

これも映画館で見ようと思いながらも、結局間に合わなかった「マシニスト」です。クリスチャン・ベールが役作りのために何キロ痩せたとかばかり話題になってますが、それもブラッド・アンダーソンの映画はだいたいにおいて地味だからでしょう。前作「セッション9」もホラーとして地味に怖い映画でした。ケレンも効果音もタップリのジャパニーズ・ホラーとはちがって、耳元で「隣の部屋に誰かいるよ、隣の部屋に誰かいるよ」と、ささやくみたいな脅し方をしてきます。「セッション9」は解体工の話で、今度の「マシニスト」は機械工が主人公、やっぱり地味ですね、ブラッド・アンダーソン。次の新作の主人公は配管工かも。あははは。
街を歩いていると、どう見ても日本人には見えない人たちが増えてるからかもしれませんが、最近は地味なものに惹かれます。ワタシは毎朝散歩するんですが、道でよくすれ違うおばさんがいます。ズングリして、頭はパンチパーマで、見るからに日本の正しいおばさんです。いつも割烹着着て歩いています。知らないおばさんなんですが、このおばさん、見るからに「デキるおばさん」です。炊事にしても洗濯にしても掃除にしても、たぶん名人の域に達してる人でしょう。家に行くと寝たきりの亭主がいるかも。ブラッド・アンダーソン、このおばさんのようなイメージがあります。まじめで地味ですが、なんでも撮れる人のはず。ホラーにこだわらないで、いつかメジャーなものを撮って、世間を驚かせて欲しいもんです。

投稿者: いがらしみきお | カテゴリー: サスペンス