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2005年10月07日

シン・シティ

嫁さんと子供は「チャリ・チョコ」へ、ワタシは「シン・シティ」へと、久しぶりに家族でシネコンに行ってきました。観たものは別ですが。
「シン・シティ」、これもアメコミ原作ですか。アメコミ物は最近多いですが、ワタシは「スパイダーマン」ぐらいしか知りません。原作者のフランク・ミラーはロドリゲスと共同監督です。ロドリゲスは例によって、制作、監督、脚本、撮影、編集、音楽までやってます。やっていないのは録音と照明ぐらいですが、ほんとは上映と売店の店員さえ自分でやりたいんでしょう。そんなことはないかな。
ハリウッドはいろいろ組合の制約があって、共同監督というのは認められていないので、ロドリゲスはこの映画のために監督組合を脱退したとか。ロドリゲス曰く「終わったらまた入ればいいんだから」。
最初、映画化の話をフランク・ミラーに断られたので、「キミが自分で監督しないか」とオファーしたら、フランク・ミラー、俄然やる気出したとか。映画化の口説き文句として言ったのかと思いましたが、ロドリゲス、ちゃんと考えがありました。それは原作と同じ構図でやるということです。つまり漫画と同じものを作るということですね。それで画面も基本的に白黒になってます。その話を聞いてからワタシも俄然観たくなりました。
ははぁ、これはほんとに漫画と同じ構図で撮ってますね。それでわかったのは、漫画の構図というか絵の作り方というものが如何に説明的かということです。説明的で悪ければ、合理的と言ってもいい。でもフランク・ミラー、うれしかったでしょうね。絵を描かないで漫画作れるんですから。その証拠に、今一番やりたいことは「シン・シティ2を作ること」だそうです。作るみたいですけど。
それにしてもワタシが思うのは、ロドリゲスの我が道の行き方です。やれるんなら、やりたいようにやる、やれないんなら別なことをやる、とはっきりしてます。ほんとうはいろいろあるんでしょうが、人から見たらそういう風に見える人にワタシもなりたいもんです。

投稿者: いがらしみきお | カテゴリー: アクション