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2005年10月11日

真夜中の弥次さん喜多さん

「タイガー&ドラゴン」は家族で楽しく観たので、宮藤官九郎の「真夜中の弥次さん喜多さん」、DVDで観ました。
なんかシュールだと聞いてたんで、ちょっと不安だったんですが、シュールとギャグは水と油みたいなものなんで、「シュールなギャグ」というと笑うギャグじゃなくて、絵に描いただけのギャグになりがちです。原作者のしりあがり寿という人は、その辺を希有なぐらいうまくやれた人だと思うんですが、映画の方は、中村七之助はともかく、長瀬智也だと難しかったでしょう。「タイガー−」の方の長瀬は、ギャグのわからないヤツという設定で、すべてオッケーだったんですが。
ワタシも昔は自分の描くものを「シュールなギャグ」とかよく言われたので、シュールには用心するというか、怨みがあるというか、あははは。「シュール」と言われて喜ぶ人はいません。
そこんところ「タイガー−」の方は「落語」という題材によって、ギャグがリアルな方に繋ぎとめられてたんで笑えたんでしょう。この映画のテーマでもあるんですが、やっぱりシュールより「リヤル」ですね。

投稿者: いがらしみきお | カテゴリー: コメディー