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2005年10月15日

カオマ

誰も知らないでしょうね、「カオマ」。以前「カルマ」という香港製のホラーを観たんですが、今はなきレスリー・チャンが出てまして、この中で霊にとり憑かれたレスリーがビルの屋上から投身自殺するシーンがあります。レスリーが実際にホテルから投身自殺したニュースを聞いたのはその「カルマ」を観た直後だったので、生々しいというかなんというか、そういう因縁を抜きにしても結構こわい映画だった印象があります。確か「カルマ2」というのもありましたが、少々水で薄まった感はあっても、こちらもマジメに撮ってて好ましいものでした。
それで「カオマ」なんですが、これは「カルマ」を撮ったロー・チーリョン監督作なのと、ジャケ写真にあった女優さん二人に惹かれましてね。観たら驚きました。腎臓を盗られる話なので。ワタシ、腎臓を盗られる話に弱いというか、正視できないというか、正視できないのにわざわざ借りて来て観てしまうというか、「腎臓を盗られる話」から逃げられないんです。うーん、我ながら妙なヤツ。
最初の「腎臓ショック」は、南米を舞台にした映画でした。もうタイトルも思い出せないんですが、男が旅先のホテルで、朝起きて顔を洗おうとすると、なんか腰が痛い。それで恐る恐る触ってみると、腰のところに大きく縫われた後が!うわー!!
その後、言葉もわからない異国で自分の腎臓を盗った犯人を探しはじめます。なんという映画だったかな。インターネットで「映画 南米 腎臓盗られる」で検索してもダメでした。あははは。
勝手に内臓盗られてしまうというのは、なんだかすごく気持ちがヘコみますね。盗る方も盗る方です。なにを盗むのが一番悪いって、内臓を盗んで行くヤツはサイテーなんじゃないでしょうか。しかも盗んだ内臓を勝手に焼いて食って、「ぺっぺっ、まずい」とか言ってたら、そんなヤツ許せない!人の内臓を食っといて「まずい」とか言うな!コノヤロー!!
とにかく「カオマ」、きれいなお姉さん二人が腎臓盗ったり盗られたりするし、脚本もちゃんとマジメに作ってて、ロー・チーリョンてエライなと思いました。

投稿者: いがらしみきお | カテゴリー: サスペンス